コラム

サラ金、街金、消費者金融とは?ヤミ金との違い

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2016.4.21 公開 | 2016.11.1 更新

「サラ金」「街金」「消費者金融」そして「ヤミ金」。それぞれ「お金を貸す業者」を指す呼び名であることはみなさんご存知かと思いますが、それぞれの意味の違いを知っていますか?サラ金、消費者金融という言葉には、歴史的背景が深く関わっています。現在消費者金融では低い金利で良質なサービスを受けられますが、かつてはこのようなサービスが中心ではありませんでした。

ここでは、サラ金、街金、消費者金融という名前の意味・由来について、そしてそれらの「ヤミ金との明確な違い」についてわかりやすく解説します。

close-up look at businessman holding fair poster

消費者金融とサラ金の違いとは?

一般的に言えば、消費者金融とサラ金で言葉の意味に明確な違いはなく、どちらも「貸金業者」のことを指しています。最近では「プロミス」や「アコム」「モビット」などの会社名をテレビCMや街中の看板で見かけることがありますが、それらはすべて消費者金融(サラ金)であり、貸金業を行っています。

ではなぜ「消費者金融」と「サラ金」は同じ意味なのに、二つの言葉が存在するのでしょうか?その理由については、歴史的背景をみていくことで理解できます。

 「サラ金」という呼び名の方が、歴史は古い

1970年代にオイルショックが日本を襲い、大変な不況に陥りました。これによりお金を借りなければ生計が成り立たない人の数が急増し、貸金業者からお金を借りざるおえないサラリーマンで、街は溢れかえりました。

そこで、「サラリーマンに対して金を貸す貸金業者」つまり「サラ金(サラリーマン金融)」という言葉が使われるようになり、次第に定着していったのです。

当時のサラリーマンたちも、できればサラ金ではなく金利の安い銀行からお金を借りたかったことでしょう。しかし、当時銀行からお金を借りるためには面倒な手続きが多く、審査も厳しいものでした。そのため、金利が高くてもサラ金しか方法がありませんでした。

次に、もともとサラ金と呼ばれていた貸金業者がなぜ「消費者金融」と呼ばれるようになっていったのか?その経緯について説明します。

「サラ金」から「消費者金融」へ。名前もサービスも大きく変化

1970年代、サラリーマンが生活苦を理由にサラ金からお金を借りた結果、高金利によってさらに苦しむサラリーマンが続出しました。このような「高金利によって苦しむサラリーマン」の様子を「サラ金地獄」と呼び、社会現象として問題になりました。

これに伴い「サラ金」という言葉が世間から非常に嫌われるようになり、「サラ金からお金を借りることだけはするな」とさえ言われるようになりました。こういった背景を受け、「サラ金」という言葉のイメージの悪さからなんとか離れようと考えた金融業界が、次の名称として選んだのが「消費者金融」です。

そのときにはただ名前が変わっただけですが、「サラ金」という名称は次第に使われなくなり、現在では「消費者金融」なっており、サービスの内容もかつてとはまったく異なる低金利で良質なサービスとなっています。

消費者金融の今、昔。金利を比較

消費者金融とサラ金が同じ意味だってことはわかったよ。ところで、今の消費者金融と昔のサラ金で、なにか変わったことはあるの?

もちろんあります。現在、貸金業者が設定できる金利の上限は、出資法と利息制限法によって「20%まで」と定められています(厳密には、10万円未満は年20%、10~100万円未満は年18%、100万円以上は年15%が上限金利)。これに対し、消費者金融が「サラ金」と呼ばれていた1970年代の上限金利は、なんと109.5%でした。その差は5倍以上です。

仮に1年間10万円を借り続けた場合、1970年代は利息だけで10万9500円にもなったのです。現在の金利であれば、利息は最大でも2万円ですから、その差は歴然です。このように、貸金業者が「サラ金」と呼ばれていた頃と比較すると、現在の消費者金融のサービスは改善され、もはや別のサービスと言えます。

街金とは?

街金も貸金業者という意味では「サラ金」「消費者金融」と同じですが、最近では「特定の地域でお金を貸している小規模の貸金業者」を意味する場合が多いようです。「街金」という名前は、事務所が市街地(街中)にあることに由来しています。

しかし、合法的に事業を営んでいた街金は2010年に上限金利が制限されたことで経営難に陥り、その多くは廃業してしまいました。

街金の中には違法な貸金業者もいる

もちろん合法の範囲で貸金業を営む貸金業者もありますが、街金の中には、違法な高金利を請求する会社も存在します。「街金だから合法、安心」というわけではないため、ご利用の際には十分に注意してください。

ヤミ金とは?

ここまで「サラ金」「街金」「消費者金融」について解説してきましたが、「サラ金」「消費者金融」と「ヤミ金」には明確な違いがあります。それは、貸金業を「合法」で行っているか否かです。

サラ金や消費者金融は、国や都道府県に対して「賃金業」の登録を行い、上限金利の範囲内で貸金業を行っている、いわば「合法の賃金業者」です。これに対し「ヤミ金」は、賃金業としての登録を行っていない賃金業者や、登録を行っていても出資法に違反する高金利を請求する業者、恐喝のようなあくどい取り立てを行う貸金業者のことを言います。

 消費者金融とヤミ金の違いは「合法か違法か」

つまり、賃金業の登録を行い合法な賃金業を行っている(いた)のが「消費者金融(サラ金)」であり、何か一つでも違法なことを行っているのが「ヤミ金」です。

 違法なヤミ金、街金にひっかからないためには?

消費者金融とヤミ金を簡単に見分けられたらいいのですが、中には大手消費者金融と同じ名前を名乗るヤミ金もあり、その見極めには十分注意する必要があります。ただ、ヤミ金のような違法な業者には一定の特徴がありますので、ご説明します。

親身に相談にのるフリをする

お金を借りようとしている人の中には、心に余裕がなく、不安や悩みを抱えている人がいます。そういった人に目をつけ、相談に乗ることで「信頼させようとする」のがヤミ金の手口です。そのため、たとえお金に困っていたとしても、安易に貸金業者を信頼することは絶対にしないようにしましょう。

消費者金融も勧誘行為は行いますが、勧誘行為を行うには「商品やサービスの種類、詳細について説明しなければならない」という決まりがあるため、聞き返せば親切にサービス内容について説明してくれます。「怪しいな」と感じる貸金業者の営業がやってきたら、サービスの詳細について問い詰めるのも有効でしょう。

少額・短期貸付

ヤミ金は多額のお金を貸しつけて高金利を請求するイメージがありますが、実際には数万円程度の少額の貸付を行います。また、返済期限も長引かせず、2週間以内に設定する場合が多いです。

こういった少額の貸付を繰り返す中で、消費者に気づかれないよう違法な高金利を払わせ続けるのです。

直接会うことはほとんどなく、電話でやりとりを行う

ヤミ金は違法ですので、バレれば警察に捕まります。そのためターゲットとは直接会いたがらない業者も多く、電話などを使って間接的にやりとりを行おうとします。これに当てはまる貸金業者が近づいてきたときには、まずヤミ金を疑いましょう。

もちろん、合法な貸金業者でも電話がかかってくることは当然ありますが、大手であれば日本中にある窓口でやりとりを行うことができます。この点において、消費者金融とヤミ金は大きく異なります。

何があっても、ヤミ金には手を出さない

消費者金融や銀行から一通りお金を借りてしまった後、それでもお金が足りないときに、人は冷静な判断を失い、ヤミ金からお金を借りることを考えます。しかし何があっても、ヤミ金からお金を借りることだけはしないでください。ヤミ金からお金を借りたら最後、違法な高金利、取り立て、恐喝に苦しむことになり、人生が破綻します。

もし、借金に苦しむ中で「ヤミ金に借りる以外に方法はない。」という状況になってしまったら、「自己破産」「債務整理」をご検討ください。一度自己破産や債務整理を行っても、その情報は5~10年で信用情報機関から消されます。つまり、自己破産や債務整理を行ったとしても、その後人生を立て直すことはできるのです。しかし、もしヤミ金に手を出してしまったら、そこから抜け出すのは容易ではありません。

繰り返しになりますが、ヤミ金からお金を借りることだけは避け、消費者金融か銀行から借りるようにしましょう。

 

消費者金融とヤミ金の違いってよく知らなかったけど、まったく違う貸金業者のことを言っていたんだね。

その通りです。消費者金融は法律に従って貸金業を行っているのに対し、ヤミ金は違法です。もしヤミ金業者から声をかけられても、絶対に相手にしてはいけません。お金を借りるなら、テレビCMなどで馴染みのある貸金業者を選ぶ方が危険は少ないですよ。

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